EDNE junaida

junaida

メッセージ性の強い 絵と言葉

まず本作は、右から読めば良いのか左から読めば良いのか悩んだ

よく見ると、ページには数字が振られていたので

それに沿ってページをめくっていく

左右のページに同じようなデザインのイラスト

「写し鏡」であるようで、少し違う絵が1枚ずつ

無いものが有る、有るものが無い

見る順番によって、その受け止め方や捉え方が変わる

そして有ること、無いことでその絵の意味合いが変わってくるのである

また、その有るものと、無いもの

どちらが正解なのかという思いが湧きあがってくる

作者はどちらを伝えたいのだろうか

伝えたいことを、あえて伝えないように「消す」ことでも

自然と伝わることがある

始まりのページと終わりのページでのメッセージをどう捉えるか

伝えたいことは「写し鏡」の世界か

それとも「ひとつながり」の世界か

心に残った絵と言葉

ほんの一刻前、楽園に生まれ落ちた魔神の影は、千年先の少年に、終われぬ旅の終わりを見せた。

魔神が少年の肩を掴んでいる様子を、腰を抜かした未来の宇宙飛行士(?)が見ている絵と捉えた作品

ほんの一刻前の出来事なのか

ほんの一刻前生まれた魔神のことなのか

魔神は楽園に生まれるのか

楽園に生まれたとしても魔神なのか

楽園に生まれたということは、魔神であれ、良い魔神なのではないか

その身が滅びたから、楽園に生まれたのではないか

それは生と死どちらなのか

なぜ千年先の少年の肩を掴んでいるのか

千年先はほんの一刻前のことなのか

ほんの一刻前のことを、未来の宇宙飛行士がタイムマシンに乗って見に来たのか

過去の宇宙飛行士が千年先の未来にタイムスリップして、一刻前に魔神が少年の肩を掴む様子を見たのか

様々な情報が交錯して、どこに視点をおくべきなのか、頭の中でグルグルした

それがとても面白いと感じた作品であった

junaida、その他の本

「の」という絵本、これ一読の価値が有り、オススメの本です

一家に一冊置いておいて欲しいくらいの作品

図書館や書店でも、少し時間があれば読み切れます

ループして読むと面白さ倍増です

プレゼントや自分へのご褒美に最適な作品です

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