雑談の中に本質がある
著者の星野源が好む「雑談」
脱線することが当たり前の、楽しくて自由な普段の会話
本書は12名の著名人との「雑談」が収録されている
なるべく手を入れずに、実際の会話に近い雑談として収録したと著者本人が記している
僕自身は、雑談が好きなわけではない
ただ幼い頃から、他人が話していることを聞くことが好きであった
自身が話すのが苦手であったから、必然と聞き側ばかりであったためであるのかもしれないが
わりと話すことできるようになってからも、トーク番組などはやはり好きであった
本書もそのような理由で手に取ったわけである
100万人の一時よりも、1人の一生に影響を与える
レイザーラモンRGとの雑談の中での言葉が印象に残った
以下、星野源の話した言葉である
「もちろんたくさんの人に聴いてほしいし、100万枚売れたい。でも会場の後ろで黙って観ているような人が、その日のライブを一生覚えていたら、100万枚と同じくらい強いと思うんです。その人の人生に刻み込まれるわけだから。もちろんキャーキャー言われるのもうれしいけど、何も言わずにただ聴いている人、見えないお客さんをずっと意識していたいなと思います」
100万人の一時よりも、1人の一生に影響を与える
それは庶民である自分にも可能なのではないか
多くの人に理解されなくてもいい、ただ1人にしっかりと刺さる
そんな生き方をしていこうと、背中を押してもらえるような言葉であった
ただ、どんな場面で活かせるだろうか
やはり1人の「一生」に影響を与えるということは難しいのではないか
皆、他人にはあまり関心を持たないのではないだろうか
自分に興味を持ってもらえるのだろうか
そんな生き方が果たしてできるのだろうか
まず自分自身が好きになれる、そんな自分になれるように生きていかなければ
コメント