本編なしでも楽しめる傑作本
主人公は、「Re:ゼロ」の本編に出てくる ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア
王選候補のクルシュ・カルステンに仕えている老紳士
また「剣鬼」の異名をもつ老剣士でもある
彼の、若かりし頃の話である
なんといってもその話が壮大なもので、本にはボリュームがある
短編かと思いきや、バッチリ1冊分使っているものだから読み応えもあり
読後感は最高のものであった
「Re:ゼロ」の本編を知らなくても、単独作品としておすすめできる本である
剣鬼の成長を綴る物語
主人公のヴィルヘルム少年は、幼き頃からすでに「鬼」であった
しかし、そんな彼の前に一人の少女が現れる
名をテレシア。花を愛でる、赤髪の少女である
「ーなんだか、剣が泣いてるみたい」
「ーそうまでして剣を振る意味、あなたにあるの?」
彼女との交流から、彼は人間らしさを知り、自身と剣との関係を考えるようになる
彼はどのように剣と向き合い、「剣鬼」と成長していったのであろうか
本作から、ヴィルヘルム少年の成長を感じ、現代の「剣鬼」へと至る道筋を感じ取って欲しい
とても美しい物語である
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