そして五人がいなくなる(名探偵 夢水清志郎事件ノート)第1巻 はやみねかおる

はやみねかおる

誰も死なないミステリー

青い鳥文庫で扱われている児童文学である

優しいミステリーとして物語が綴られているのが本作

殺人事件を扱うようなミステリーが苦手な方にもおすすめの一冊

主人公は亜衣・真衣・美衣の三姉妹

三姉妹が住む家の隣に洋館があり、そこに越してきたのが

「名探偵 夢水清志郎(ゆめみずきよしろう)」

彼は、いわゆる胡散臭い見た目をしていながらも本当に名探偵なのである

何も考えていないように見えて

目の前の状況を目にしただけで、すぐに推理を終了させてしまっているのである

本書は、海外推理小説のアガサ・クリスティ「そしてだれもいなくなった」のように

人が1人、そして1人といなくなってしまう物語である

本書では「五人」がいなくなる状況を描いている

そのミステリーの謎を、名探偵の夢水清志郎が推理する物語である

読後は、読み始めでは想像つかなかったくらい

満足感に満たされた、ぜひ万人に読んでいただきたい一推しの児童文学である

どのように名探偵になってきたのか

さすが児童文学、とても読みやすい

もちろん漢字には全てふりがながふってあったので、気になる大人の方はいるだろう

洋館で本に囲まれて生活している夢水清志郎

彼のような生活は夢のような生活だろうなと感じた

時間に追われる現代の日本人はその生活に憧れを持つだろう

彼はどのように年を重ねて、現在のような名探偵になったのだろうか

そしてどうして働かずに生活できるのであろうか

今後その過去が少しずつ紐解かれていけばいいなと思っている

はやみねかおるの他の書籍

「怪盗クイーン」シリーズ

気まぐれな怪盗クイーンがパートナーのジョーカーやRDと共に

超弩級巨大飛行船『トルバドゥール(「吟遊詩人」の意味)』に乗って世界中をまわり、

時に変装し、時に戦い、高価な宝石や絵画、などを盗んでいく

(読んだことがないのでwikipediaより引用しました)

都会のトム&ソーヤ」シリーズ

内藤内人(ないとうないと)と、竜王創也(りゅうおうそうや)の中学2年生コンビの物語

創也が「ゲームクリエイターとして究極のゲームを作る」という夢を持ち、それを支えて(?)

巻き込まれて(?)いくような形で物語が進んでいく

彼らが行く先々には、数々のイベントが用意されているのである

おばあちゃんに鍛えられ、サバイバル能力に特化した「内人」

頭脳明晰、冷静沈着な「創也」

しかし「内人」が言うには「創也は、猪突猛進の大馬鹿野郎」であり

何も考えずに突き進んで行ってしまうため詰めが甘かったりするのである

そうやって内人は巻き込まれ、振り回されながらも

互いの能力を発揮し、協力し合いながら、なんとか乗り越えていく

そうして2人は共に成長していくのである

「少年名探偵 虹北恭助]シリーズ

虹北商店街にたたずみ、岩崎亜衣が後にバイトをする古書店「虹北堂」に住む、虹北恭介。

ちなみに、岩崎亜衣は「名探偵夢水清志郎シリーズの主人公(3姉妹の一人)である」

虹北恭助の渾名は「魔術師(マジシャン)」

商店街でおこった不思議な事件や日常で起こる様々な事件を、いとも簡単に解決する

響子ちゃんを「ホームズ」でいうワトソン役におき、彼は名探偵として活躍する

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