15年ほど前に出会っていた作家
酒井駒子さんの本は、15年くらい前に地元の図書館で手に取ったことがあった
その時にどんな一冊読んだかは覚えていない
しかし、優しいタッチのイラストと儚げな少女の絵は鮮明に覚えていた
美術には詳しくないのだが
その時は、ルノワールの絵のイメージに似てるなぁ感じたことを覚えている
その感覚は、いまも同じだ
専門家に言わせると違うものなんだろうか
使用している道具やテクニック、そもそもジャンルとして全く別物である可能性は高い
音楽で言えば、ジャズとロックくらい違うかもしれない
学びを深めてみるときっと面白いだろう
しかし、芸術作品というものは
単純にそれが好きか嫌いか、自分の感覚に刺さるか刺さらないかという点で見るだけでも十分だろう
音楽やデザインなどの好みなどとも同様のものだろう
酒井駒子さんは、僕の好みの絵を描く方である
「はじめてのおつかい」の林明子さんの絵も同様に好きなイメージである
3篇の詩とイラストで構成された詩集
さて、本作の紹介に入るが
タイトルの「金曜日の砂糖ちゃん」の他
「草のオルガン」
「夜と夜のあいだに」
以上、3篇の詩とイラストの物語が収録されている
どの篇も、夢の中に彷徨うような少年少女が
自然の中に生きる虫や動物に囲まれている様子が描かれている
自然と隣合わせの彼らの世界、虫や動物と同じ目線で日々を暮らし
虫や動物が少年少女と共に生きているような距離感で描いている
次の段階としての大人に少しずつ近づいていくまでの
誰もが通ってきた「小さな生き物」としての時間